【前原タケル先生】おはようサバイブ【全2巻】
【前原タケル】氏によって描かれた、【文明が崩壊した世界で生きる男女のお話】。
内容は、
南アフリカで発生した致死率99%のウイルス【デネブ】によって人類の多くが命を奪われる。
そんな世界で生きる主人公の【ナユタ(男)】と【ユメ(女)】ちゃんの二人。
ユメちゃんは呑気で、ナユタは思春期。
ユメちゃんのことが好きで天然な彼女に振り回されっぱなし。
どこか緊張感のない二人が終末世界で、他の生き残りに助けを借りながらなんとか生きていた。
そんな中、とあるコロニーで「デネブの感染者は子どもが産めない」ということを知ることになる。
さらに「ユメちゃんが非感染者」であることから【人類の母】となることを求められる。
要は「人類を絶滅させないためにコロニーで子どもたくさん産んで」ということ。
そうなった時、ユメちゃんとナユタが選択するのは……
と、作品全体的に絶望感のある世界観で、現実ならかなりえげつない選択を求められているが、絵柄と展開(演出)などから重くなりすぎない。
どちらかと言えば、シュールでギャグ調となっている。
全2巻と短く、最後の方は全力疾走だが、このシュールさはなかなか癖になる。
終わりは泣くべきなのか、それとも笑っていいのか、あるいは他の感情を表現するべきなのかどうか、判断は自分でするしかない。
ただ、少なくとも自分は面白かったし、もう少し長く読みたかったとも思った。
終末で文明の残滓にすがりながら生きる世界観が好きな人は、一度読んでみてはいかがでしょうか。
▼DMMブックスで購入するならコチラ▼
|
著者:前原タケル
出版社:講談社
掲載誌:講談社コミックスマガジン
1巻初版:2017年7月14日